本日の偉人の名言は、中村天風先生のお言葉『理性はあてにできない』です。
理性という心は、人間だけに与えられたもので、ものの善悪、是非、邪正、曲直というものを分別してくれる心です。
世の多くの人々は、理性だけを標準として、ああでもねぇ、こうでもねえと考えて、心のもつれの一切を解決しようとする。また、そういう力を理性がもっているがために、人生の一切はこの理性に任せて生きることが、また生きてこそ一番安全だというふうに思い違いをしているんです。
理性というのは、一日一分といえども、同じ状態ではいないんです。つまり、機能の理性と今日の理性は違うんですよ。
よくあるだろ?おととい考えたことを、今日考えてみたら、ああ、あれよりはこのほうがいいな、というふうに考え直すことありゃしない?
それは結局、理性というものは向上し、発達し、変化するからなんです。だから、今日、事故の理性で判断して、是なりと思った事も、明日になって、さらに理性の発達にともなって、あるいはそれは全然反対に非となる場合だって往々にしてあるんですぜ。
だから、変転変化極まりない発達性をもっている理性のみを標準にして生きようとする計画は、狂っているコンパスをあてにして航海をするよりまだ危険なんですよ。
引用:「本当の心の力」p.42より
著書:中村天風
出版:PHP研究所
感情に左右された判断がどれほど頼りなく、また、危険なのかということを改めて認識することができました。
感情をコントロールすることは、誰でも非常に難しいと思います。
嬉しい感情、楽しい感情、悔しい感情、怒りの感情、悲しい感情…
誰にでも当然に持っている感情です。
自分は感情に左右されやすく、感情に従って行動することも多々あり、危険な判断をしていると痛感しました。
人間らしい感情は当然必要でしょうが、時と場合の使い分けが大切だと思いました。
本書では「仕組み仕事術」に関しては、仕組み化・ルーティン化を行う為のテクニックについての内容になります。
ルーティン化できる作業は、ルーティン化し、無駄な思考を減らすことで、本当に必要な部分に時間を割くべきという考え方が学べます。
本書はとても読みやすく、こちらも非常にオススメの書籍です。
本書は、ビジネスフレームワークの型を中心に、守破離の考え方を徹底して解説しています。
まずは、先人たち思考を自分のものにして、自分の型を編み出すという流れです。
もちろん、既存の型を理解していくことで、問題解決力が向上することでしょう。