本日の偉人の名言は、中村天風先生のお言葉『たった一人でも正当は正当』です。
誰でもが、「自分の思っていることに間違いはない。その証拠には、病があったり、出来事があったりすると、すぐ心のなかが、平静でなくなって、怒ったみたり、あるいは悲しんでみたりするのが、百人が百人、同じじゃないか。
だから、自分の現在もっている心の状態に間違いはない」と、思っちまう。
しかし、百人の中で、九十九人が間違っていても、間違いは間違いないんです。
百人の中でたった一人が正当を行っていれば、数が少なくても、正当は正当なんです。
わかります?
人数が多ければ、間違いも正しいもののようにされちまうのは、会議だけなんです。
あの会議ってのは重宝ですよ。どんなに間違っていても、不当なことでも、人数が余計あれば、もうそれで決定しちまうんだから。
が、人生はそういうわけにはいかない。
ところが、人生も会議と同じように考えているのが現代人の常識じゃないか。「俺が思う事とあいつの思うことは同じ事じゃないか。こいつもそう思ってりゃ、みんな同じだ。だから、どうだ、俺の考えは間違いないだろう」とこうなっちまう。
そうるすと、みんな間違いを間違いでなく、正当だと思っている間違いを、あくまでも訂正しないで一生を生きちまうんだ。
引用:「本当の心の力」p.62より
著書:中村天風
出版:PHP研究所
自分は、まわりの空気をよんで、わまりに合わせることが多かったので、中村天風先生のお言葉で、目が覚めたようにハッとしました。
自分だけが正しいという事はなかったかもしれませんが、少数派意見ではなく、多数派意見に左右されることが多かったです。
正しい事が明らかであれば、多数派、少数派に関係なく、正当なことをするべきなんだと改めて気が付きました。
当たり前のことだけれども、まわりに流されてしまう自分がいるということを意識して、正当なことを選択し続けたいと思いました。